あらすじ
原爆投下から10年。復興へと歩みを進める広島のまちで、佐々木禎子と仲間たちは、それぞれの夢に向かって元気に、そしてたくましく日々を生きていました。戦争という暗い過去を乗り越え、未来を信じて笑顔で過ごすこどもたち。しかし、放射能の影は静かに、そして確かに彼らに近づき、やがて禎子もその影に包まれてしまいます。
けれども、禎子はあきらめません。希望を胸に、一羽また一羽と、平和への願いを込めて折り鶴を折り続けました。その願いは、やがて仲間たちの心にも届きます。
禎子の命は途中で尽きてしまったものの、彼女の「平和を願う気持ち」は、確かに受け継がれました。
深い悲しみから立ち上がった仲間たちは、禎子の想いを世界へと広げるため、「原爆の子の像」をつくりあげます。
このミュージカルは、困難の中にあっても希望を忘れず、平和を信じて歩み続けたこどもたちの "未来へのメッセージ” です。
それは、私たち一人ひとりの心に響く平和の讃歌です。